矯正治療~大人と小児の違い~|稲城にじいろ歯科・矯正歯科|稲城市・稲城長沼駅の歯医者

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矯正治療~大人と小児の違い~|稲城にじいろ歯科・矯正歯科|稲城市・稲城長沼駅の歯医者

矯正治療~大人と小児の違い~

こんにちは!

稲城市、大丸地区、JR南武線稲城長沼駅より徒歩5分、京王線稲城駅より徒歩13分

稲城にじいろ歯科・矯正歯科です。

 

矯正治療は大人も子どもも行いますが、身体的に大きく異なるため、年齢によって目的と矯正の対象が異なります。

今回はその違いをざっくりと簡単にお話していきたいと思います。

*あくまで総論として、大雑把にまとめます

 

と、その前に、歯並びはどのようにして決まるのでしょうか?

矯正のお話をする前に、歯並びの決まり方は必ず知っておかないといけないため、先に確認していきましょう!!

 

歯並びはどうやって位置が決まるの?

御存じの方もいらっしゃると思いますが、歯並びは筋肉の動きで決まります

 

例えば、舌の圧力が強かったり、唇の力が弱い場合はいわゆる出っ歯になります。

舌の動きが悪く、お口がぽかんと空いている場合は上あごの歯が狭窄します。

指しゃぶりをしている場合は前歯が外側に飛び出るように過剰な力が加わるため出っ歯になります。

頬杖をつく癖があると顎が片方に偏って成長し、顔面が左右非対称になります。

 

このように、頬、唇、舌といった筋肉に押されて歯は動きます。

それ以外の指や腕から受ける力は本来加えられるべきものではなく、悪習癖と呼ばれるものです。

そして、これらの力のバランスが取れた位置で歯の位置は安定します。 

このようにして歯並びができあがります。

 

これを踏まえた上で以下の、大人と小児の矯正の違いを見ていただけるとありがたいです。

大人は成長が止まっています。

しかし小児は成長があるため骨にアプローチすることが可能です。

この筋肉の動きを活用し骨の成長をコントロールすることが可能なのです。

 

それでは、本題に入ります。

↓↓↓↓↓

 

【大人の矯正】

方法

・歯を動かす

(とてもシンプルにまとめました!!)

(小児の矯正と比較するためです)

 

特徴

・歯並びを審美的にきれいにする

・歯ならびを機能的に良好にする

・不正咬合を修正することでそれに伴う合併症を予防する

・場合によっては歯を抜くことがある

・骨へのアプローチはできない

・骨格的に重度の場合には骨を切断する必要がある

・歯並びが不整となる原因の除去ができないと後戻りする

 

装置

以下の2つの方法があります

・金具を歯に取り付ける(ブラケット

 ―付け外し不可

・マウスピース(アライナー

 ―付け外し可能

 

【小児の矯正】

方法

・筋機能を正常に働かせる

 ―不整な筋肉の動きを修正する

・骨の発達を正常化する

 ―過剰な場合には成長の抑制、過小な場合には成長の促進

・悪習癖の除去

・場合によっては歯を動かす

 

特徴

・成長をコントロールできる(過剰な部分は抑制し、劣成長の部分は成長を促す)

・自分自身が本来持っている身体の機能により、自然に正しい歯並びになる

・大人の矯正が必要なくなることがある

・大人になってから矯正が必要になったとしても、抜歯が必要になる可能性を減らせる

・骨格的な問題や悪習癖を取り除くことで大人になってから悩む疾患を減らせる

(詳しくは後日、プレオルソとマイオブレスに関する別の項を作成し説明します

 

装置

年齢や成長の仕方によって使うものが異なります

チューイングブラシ

 ―まだ矯正装置を使えないお子様向けの練習器具です

プレオルソ、マイオブレス、ムーシールド

 ―矯正装置を使用する前段階として、悪習癖の除去と正常な筋肉の動きを獲得し、顎骨の成長と自然な歯並びを促します

拡大装置等

 ―部分的、あるいは全体の骨の発達を促します

チンキャップ、ヘッドギア

 ―顎の成長が過剰な場合に抑制します

 

 

以前、不正咬合について当院のブログで説明しました。

開咬や過蓋咬合、下顎前突といった不整咬合は特に大臼歯が40~50歳ぐらいで歯が破折したり、抜かないといけなくなることが多いです💧💧

前歯と臼歯の調和が取れておらず、力のコントロールが困難であるためです。

これらの歯並びになる原因は、遺伝的な面もありますが、小さいうちからの悪習癖が原因でなることも多いです。

 

そして、小児のうちに矯正を始めることでそれらを予防することができ、また虫歯や歯周病ももちろん予防できます✨✨

虫歯や歯周病に関しては全身的にも悪影響を及ぼします。

特に歯周病は歯がなくなる原因の第一位でもあり、糖尿病の重症化や心臓疾患、高血圧、脳血管疾患、骨折、認知症などのリスクを高め、将来的に要介護になる可能性を上げます。

 口呼吸は高口蓋により鼻腔を圧迫し、鼻中隔湾曲や鼻腔容積を狭めるため鼻呼吸がしづらくなり、さらに睡眠時無呼吸や学習効率の低下やアデノイド顔貌を惹起します💧💧

(詳細は過去の口呼吸の記事を御参照ください)

 

小さいうちから矯正を始めることで見た目を良くし、全身的な疾患も予防できる可能性が高くなります✨✨

大きなメリットが得られるため、興味のある方はどうぞ気軽に御相談ください♪