レントゲンの重要性 **手術写真あり**
こんにちは。稲城市、JR南武線稲城長沼駅から徒歩5分、京王線稲城駅から徒歩12分の稲城にじいろ歯科・矯正歯科です。
今回はレントゲンの重要性について書きます。
*手術中の写真がありますので、苦手な方はご注意ください*
【施術内容】
①麻酔
②歯茎を切開
③歯茎の中に隠れている炎症性組織や歯石を除去
④虫歯を明視下におき、除去
⑤空いた隙間を材料で埋める
⑥リグロス塗布(歯周組織再生療法、骨の再生を助けるお薬)
⑦縫合
それでは、実際の写真をみていきます。
施術前の写真です
(麻酔をしているので歯肉から出血があります)
しかし、ぱっと見で虫歯は見えないです。
これだけだったら虫歯を見逃してしまい、
定期健診では問題なしとなるかもしれないです。
ではレントゲン写真を撮ってみましょう
↑レントゲン写真です。問題点が二つ見つかりました。
まず一つ目は、虫歯です
先ほどのお口の写真からはわからなかったのですが、
実は歯茎の中に虫歯ができていました。
黄色い丸で囲った部分が虫歯です。
歯の根っこが黒くなっています。
そして、二つ目の問題点は歯周病です
赤い丸で囲った部分が歯周病で骨が溶けてしまっている場所です。
周りの骨の部分よりも明らかに黒くなっています。
では実際の虫歯をみつけていきましょう
歯茎を切開した写真です
歯茎を切り開いて中を見てみると、
こんなに大きな虫歯が隠れていました。
虫歯を除去して詰め物をしました
ピントがずれているのと、角度が少し違うので比較しずらいですが、
黒くなっていた虫歯がとれているのがわかるかと思います。
虫歯の治療が終わったので、続いて歯周病の治療を行います。
リグロス塗布後の写真です
泡のように映っているのが骨を再生してくれるお薬(リグロス)です。
リグロスは日本で作られた、世界初の歯周組織再生療法の医薬品で、
保険適応です。
この後は縫合し、患者さんの体調が変わりないことを確認して終了です。
処置後、特に痛みもなかったそうで、経過は順調です。
改めてみてみると、かなり虫歯が深く歯の中の神経に近接しています。
今回レントゲンで発見できなければ、
おそらくいずれは”何もしなくても歯が痛い”状態になっていたと思います。
その場合は歯の神経を抜かないといけなかったかと思われます。
もしくは、最悪のケースでは抜歯となっていたことでしょう。
レントゲン撮影の重要性がわかる症例でした。