実際の症例~根管治療①~|稲城にじいろ歯科・矯正歯科|稲城市・稲城長沼駅の歯医者

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実際の症例~根管治療①~|稲城にじいろ歯科・矯正歯科|稲城市・稲城長沼駅の歯医者

実際の症例~根管治療①~

こんにちは!

根管治療という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

「神経の治療」「根っこの治療」というように説明を受けたら、

それが根管治療のことです。

根管治療は虫歯が大きくなったり、歯が欠けたりして歯の内部に細菌が感染している

あるいは感染が起こりそうな状態の際に行う治療です。

 

以下では実際に当院で行った治療を紹介いたします。

本症例は保険適応です。

実際の写真を使用するので、苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。

また、個人情報を保護するため詳細は省いて説明いたします。

 

~実際の症例~

「奥歯に違和感がある」

他院で治療を受けたが、その後違和感があり、改善されないため当院を受診されました。

上の写真は初診時のレントゲン写真を拡大したものです。

この写真はスクリーニング等で使われる写真なので詳細は分かりにくいです。

今回治療予定の歯は写真の左から2番目の歯です。

奥側の根っこの先(左の根っこ)になんとなく骨がなくなっているような黒い影がみられます。

 

“少なくとも3本の神経の管の治療を受けている”

という情報が得られました。すごく大事な情報です。

続いてお口の中を診ていきます。

 

3本治療された後の材料が確認できました。

手前側に2本、奥側に1本あります。当然ですが、レントゲン通りです。

きれいに材料が入っています。

しかし、形をみるとなんとなく奥側にもう1本ありそうな感じがあります。

 

やはりもう1本隠れていました

奥側の治療された1本の管近く、ほっぺた側に2mmほどの位置に隠れた管がありました。

画像はその隠れた管に治療で使う器具が部分的に突き刺さっている状態です。

この管は硬く狭窄しています。

初診の時は全体のスクリーニングと患者さん自身が最も気になるところの確認なので、

抗生剤を歯の中に入れ仮の蓋をして状態を患者さんに説明し、

初診時は終了とし、次回から本格的に治療を行っていきます。

 

未処置の根管を中心に治療を進める

治療を始める前に、3本以上の複数の根管があることがわかり、

複雑な形をしていることが予想されたのでCTを撮影します。

CTで撮影することによって、未処置の根管を見つけることができ、治療後の再発を防ぎやすくなります。

上のCTの画像では、初診の時に見つかった4本目の隠れた管が確認できました。

(一番左の画像の青矢印)

根っこの湾曲度やおおよその位置、根尖部透過像も分かりました。

(一番右の画像の青矢印が透過像を示す)

 

マイクロ顕微鏡、CT、Ni-Tiロータリーファイルを使用

白いものは仮の蓋です

ラバーダムというゴムのシートを歯の周囲にかけて、唾液の混入や薬液の漏れを防ぎます。

しっかり洗浄をしつつ管を拡大していき、きれいになったら管の中に最終的な材料を詰めます。

写真右下のピンクのものが最終的に入った材料です。

今回は未処置であった隠れた管のみを治療する予定でしたが、

患者さんと相談し、既に治療が終わっている他の3本の管についても念のため治療を行うことにしました。

上の写真では3本の処置された管は上部の材料が既に除去されています。

 

管と管をつなぐ隠れたトンネル

治療済みの他の3本をきれいにしている途中で、

一部歯の形態に違和感を覚えました。

念のため通常よりも少し深めに削ります、、

やはり隠れていました。管と管をつなぐトンネル。

少し深いところで横に走っており、上のほうだけきれいにしてもこれを削除することはできません。

赤く染まりました

実際、汚染された歯質を染色する特殊な液体で染めてみると、赤く染まり、

感染が起こっていることがわかります。

これをとらないといくら根管治療を適切に行っても再発するリスクが高くなります。

こんな感じのイメージです

この図の赤い部分をすべて取る必要があります。

 

きれいに洗浄

歯を殺菌作用のある薬液に浸しながら、

先端にダイヤモンドの付いた器具を超音波振動させ、

トンネルの感染歯質を取り切りました。

 

しかし、色々と角度を変えて見ると、

まだ根っこの先のほうに古い材料や汚れが残っているのが確認できます。

(ピントがずれてしまっていますね・・・)

 

最終確認

きれいになりました

残っていた材料や汚れもすべて取りきれたと判断したら、

いよいよ最終的な材料を詰めていきます。

ピンクのものは前述の通り、最終的な材料です。

加熱し、上から押すことによって細かい横溝にも流し込むことができ、

細菌の侵入経路を塞いでいきます。

ピンクの周囲にある白いものはシーラーと呼ばれるもので、

当院では硬化時に膨張するタイプのものを使用しています。

膨張することによってわずかに空いた材料と歯の隙間も密封することができ、

より確実に細菌の侵入を防ぎます

また、生体に親和性のあるやさしいものです。

 

レントゲンで確認

材料がしっかり先端まで入っていることをレントゲンで確認したら根っこの治療は終了です。

今回治療したのは写真の左から2番目の歯です。

前後で重なっているため2本に見えますが、実際は4本の管を治療しています。

根っこの先の黒い影も見えなくなっているように思えます。

 

根管治療は非常に細かく、難易度が高いです

このように、根管治療は精密さが特に重要です。つまり、術者の技術が大きく影響します。

そして、使用する器具の有無によって感染の取り残しが減るため、

医院の設備によって治療のしやすさや予後が変わると考えられます。

当院では

CT、手術用顕微鏡、Ni-Tiロータリーファイル、ラバーダム

といった機材を使うことで、精密に根管治療を行って参ります。

 

根管治療は術者も大変ですが、何より患者さん自身に大きな負担がかかります。

ここまで疾患が進む前に、もっと早めに進行をおさえたほうが患者さんの健康のためには良いです。

すなわち、小さな虫歯のうちから治していけばこのような大きな治療は行わずに済み、

大きな被せものも作らずに小さな白い詰め物で一回で終わります。

定期健診を受けることによってこのような大変な治療を行わなくで済む可能性が上がるので、

できるだけ定期健診を受けて、一緒に予防しましょう