精密に丁寧に治療を(歯の根っこの治療を例に)
こんにちは!
以前も根っこの治療に関してブログに上げましたが
今回は実際の歯の中を見てもらおうと思います!
↑この写真を見てどう思うでしょうか?
おそらくほとんどの方は「???」ってなると思います。
皆様ご存じの通り、歯はすごく小さいです。
ではこの写真はどうでしょうか
先ほどより形や色がわかりました✨
拡大すればこれだけ目で見ることができます!!
これは治療するにあたり非常に重要なことなんです✨
これだけ拡大することができれば神経の通っている管の数がわかってきます。
ところで、上の写真では穴が見えるのですが、何個見えるでしょうか?
慣れてないとわかりにくいと思いますが💦
正解は・・・
4個でした!
実はこの歯、右上の第一大臼歯と呼ばれる歯でして、管の数は多くの人が3つです。
しかし、たまに4つ目が隠れていることがあります!
この4つ目が非常に厄介なやつなんです!!
というのも、見つけるのが非常に難しいからです。
見逃したまま根っこの治療が終了して被せものまで進んでしまうケースが実際に見られます。
根っこの先に膿が溜まっている方の歯の中を見ると、この4つ目の管が隠れている方がほとんどでした。
・何年(あるいは何十年)も前に治療を受けたが再発してきた
・治療してもなかなか治らずずっと症状が続いている
そういう場合はこの隠れている管を疑い探してみると、結構見つかります
そして、実際にその隠れている管の治療を行うと
✨膿がでなくなった✨
✨腫れや痛みなどの症状が落ち着いた✨
といったことがほとんどでした✨
ではどのように見つけるのかというと・・・
当院ではCTとマイクロスコープを使用しています
レントゲン検査に関しては有用性に疑問に思う方が多いのですが、
今現在痛みや腫れのある箇所の原因を探るだけでなく
症状のない隠れた疾患を見つけることができるという点も非常に有益です!
(多くの疾患は最初は症状がありません。症状がでてくるのはある程度進行してからです)
特にCTに関しては根っこの治療や歯周病の治療、インプラントといった難易度の高い治療に必須といえます。
なぜなら歯の根っこの形態や神経の管の数、骨の形や厚みがわかるからです。
また、上の歯の写真はマイクロスコープを使用して撮影しています。
(マイクロスコープとはお口の中を拡大してみることができる装置です)
通常は見えにくい歯の中も、マイクロスコープを使用するとこれだけはっきり見ることができます。
ただでさえ小さい歯の中の、さらに小さい管をきれいにするんです。
神経の通っている管の直径は0.1mm以下のこともよくあります。
さらにそれはお口の中という狭い空間で、患者様に苦痛を与えないように行わなければいけません。
そして隠れた管があり再発率も高いとまできた。。。
どれだけ大変かわかっていただけますとありがたいです💧
(ついでに言うと、この治療、明細を見てもらうとわかるのですが、2回目以降は保険点数50~60点前後です。。大赤字。。)
CTやマイクロスコープによってこの大変な治療を精密に行うことが可能になるのは非常に有意義です。
CTやマイクロスコープを使用することによって精密な治療を行うことが可能になります!
これらを使用することで見逃しが減ります。
治療したのに再度腫れてきたとか、せっかく作った被せものを外さないといけなくなったとか
患者様の不利益を減らすことができます✨
これはさきほどの写真を少し角度を変えて横の壁を映したものです
矢印部分に汚れが付着しているのがわかります。
これらも取り除かないといけませんが、肉眼だと見つけるのが難しいです💦
そのためマイクロスコープやルーペといった拡大視野を用いることで見逃しを減らします。
つまり、再発による再治療などの患者様の不利益を減らせます。
術前はCTで診査し、術中は拡大視野で治療を行う
これらを組み合わせることで有効的に治療を進められます。
当院では診断や治療に多数の清潔な器具を使用し
精密な治療を行うように心がけております。