口呼吸に注意!|稲城にじいろ歯科・矯正歯科|稲城市・稲城長沼駅の歯医者

〒206-0801 東京都稲城市大丸140-40 1階
TEL042-401-5630
ヘッダー画像

ブログ

口呼吸に注意!|稲城にじいろ歯科・矯正歯科|稲城市・稲城長沼駅の歯医者

口呼吸に注意!

こんにちは。稲城市、JR南武線稲城長沼駅から徒歩5分、京王線稲城駅から徒歩12分の稲城にじいろ歯科・矯正歯科です。

 

今回は口呼吸に関して書いていきたいと思います。

口呼吸は、実はいろんな面で全身に影響を及ぼしているんです。

今回は写真がない上に少し細かく見ていくので、飽きちゃうかもしれないです💧

なので、わかりやすく結論を先に書きます✨✨

 

結論

口呼吸により発生しうる疾患や症状

発育不全、鼻中隔湾曲、鼻づまり、睡眠時無呼吸、睡眠障害

集中力低下、ADHD、事故、慢性疲労、漏斗胸

細菌やウイルス感染症、糖尿病、心不全、誤嚥性肺炎、

歯列不整、虫歯、歯周病、口臭

審美障害

*すべての人にこれらすべての症状が出るわけではないです

あくまでも、その可能性が高くなるとお考え下さい

 

大事なこと

✨上の症状や疾患は口呼吸を鼻呼吸にすることで、改善することがあります✨

✨上の症状や疾患は小さいうちから訓練することで予防できる可能性があります✨

 

 

意外な言葉がでてきましたよね。

上記以外にも波及効果を考えると、おそらくもっとたくさんの障害が考えられます。

それでは、ここからはなぜ上記が起こるのか、少し細かく原理を見ていきます。

♪どうぞお付き合いください♪

 

口呼吸による全身への影響

①口呼吸の場合、舌が低い位置にあります(低位舌)。

 

②低い位置に舌があることによって、口蓋と呼ばれる上あごの部分が内側からの適切な力が加えられず、

本来あるべき位置よりも高くなります(高口蓋)。

 

③高口蓋になることで鼻の中の通路が狭まり、鼻通りが悪くなります(鼻閉)。

また、鼻の軟骨も変形してしまいます(鼻中隔湾曲)。

 

④上あごの歯列に力が加えられないため、頬からの筋肉に押され、

上あごの歯列が内側に押し込まれ、歯並びが悪くなります(歯列不整)。

 

⑤また、舌が低い位置にあることで下顎が内側から圧迫され続け、下顎が上顎より過剰に発育し、

いわゆる”受け口”や”しゃくれ”といった状態になります(反対咬合)。

 

⑥同時に、舌が低い位置にあることで口腔内の容積が狭まり、

舌が後ろに押し込まれ、気道が狭まります(気道狭窄)。

 

⑦お口の中が乾燥し、唾液による抗菌作用や洗浄作用が低下してしまい、

また鼻呼吸による加湿や加温や異物除去作用が期待できず、

細菌やウイルスからの感染症にかかりやすくなります。(虫歯、歯周病、口臭、各種感染症

 

⑧口蓋扁桃や咽頭扁桃が腫れます(上気道閉塞)。

また、舌が弛緩して、仰臥位時に落ち込むことがあります(閉塞性睡眠時無呼吸)。

 

⑨睡眠時無呼吸になることで、血中酸素濃度の低下および睡眠の質の低下により日中の眠気が生じたり、

成長ホルモン分泌低下インスリンの分泌抑制、学習障害や集中力の低下、あるいは作業効率の低下が起こります

発育障害、ADHD、低身長、肥満、糖尿病、慢性疲労、事故)。

 

⑩血中酸素濃度が低下することで、全身に酸素を送る必要があるため、

心臓の負担が増えます(心不全、浮腫)。

 

⑪気道が狭窄することで喉頭蓋が持ち上がりにくくなり、むせやすくなります(誤嚥)。

 

⑫上気道および下気道に、吸気時に強い陰圧が加わり、胸が陥没し、呼吸が制限されます(漏斗胸

 

⑬あるいは、口輪筋が弛緩することで上顎の前歯が前方に押し出され、

いわゆる”出っ歯”になることがあります(上顎前突、鳥様顔貌)。

 

⑭上記のことから、鼻呼吸が阻害され、さらに口呼吸が促進されます(口呼吸)。

 

いかがでしたでしょうか。

口呼吸とひとことで言っても、細かく見ていくと、

非常にたくさんの全身への影響があることがわかりましたね。

これらの中にはすごく怖い言葉も含まれています💧💧

また、口呼吸があると顔の骨の形も変わってきます。

気道が圧迫されて呼吸しずらいため、気道を広げるために自然に猫背にもなります。

 

まとめ

大事なことは、これらは口呼吸の治療をすることで改善する可能性があるということです。

そして、小児期に筋機能療法や矯正といった治療をすることで改善するというデータもあるということです。

また、その場合は大人になってから様々な器具を使用しなくても、予防できる可能性があります。

しかし、上記の症状や疾患は100%治ることは困難である上に、治療自体も大変なので、

しっかり小児のうちから予防できる可能性があるということは、

その人のこれからの何十年といったQOL(生活の質)が上がることが期待できます。

一見すると・・・

睡眠時無呼吸や集中力の低下や子どもの学習障害など、直接歯科と関わりのない領域に思えますが、

実は歯科治療によって治ることもあります(もちろんすべてが治るわけではないです)。

皆様の悩んでいることでも、もしかしたら歯科治療によって治ることがあるかもしれません✨✨

 

日常生活で悩み事がある方は、歯科と直接関係なさそうでも、

どうぞ気軽にご相談ください💖

当院での治療が皆様の生活の一助になれれば幸いです。